12月18日の東讃RADIO CLOVERは、三木町から「木桶作り」の技術を使ったお弁当箱のお話。.
12月18日の東讃RADIO CLOVERは、三木町の谷川木工芸から、桶の技術を使った“電子レンジ対応”の「木のお弁当箱」をご紹介します!
1955年創業 すし桶の製造を行ってきた谷川木工芸。親子で営む讃岐桶樽の工房です。二代目で代表の谷川雅則さんと、三代目で桶結師の谷川清さんにお話を伺いました。
現在はおひつや湯桶など、桶づくりの技を生かした新たな製品が生まれていますが、、、
皆さんは桶と樽の違いについてご存じですか?
桶は「木材を柾目に切り出すことで水分調整が可能」、樽は「木材を板目に切り出すことで水を通しにくい」という特徴があります
桶は柾目に切り出しているので、水分調整ができるということから、すし桶やおひつにも使用されています。おひつで保存されたごはんは、余分な水分は木が吸収するためおいしくなるという話も聞いたことがありますよね。
柾目に切った木片を使って桶づくりを体験します。
鉄の輪の内側に並べていきますが、これが手作業でないとできない部分。木材をよく見ると角度が付いています。それをぴったり合わせて輪のサイズ仕上げるのが熟練の技なのです。
そんな工程を経て作られるのが木のお弁当箱・・・その最新作はなんと電子レンジ対応なのです!
木目が美しい!
木の製品はレンジで加熱してはいけないと聞いていますが、底板と側をつなぐ部分に特殊な加工を施しているので膨張収縮にも耐え、加熱できるようタガも外しています。桶っぽくない!?いえいえ、桶の技術が使われた正真正銘の桶のお弁当箱です!
炊き立てごはんの水分にはムラがあります。それが調整された後、加熱できるので「正直、炊き立てよりおいしいです」と清さん。お米、1粒1粒のおいしさを感じることができるそうですよ!
そんなお2人に讃岐桶樽の今後について伺いました。
必要とされているのは桶づくりの技術、、、つまり桶結師の手・・・それを生かした生活に寄り添うモノづくりを続けていきたいと語ってくれた3代目清さん。
これからどんな製品が生まれるのか、どこまで進化していくのか、見守りながらバックアップしていきたいと2代目雅則さん。
新たに桶の技術を生かしたスツールも作られ、日本のみならず世界へ羽ばたく讃岐桶樽・・・谷川木工芸のチャレンジはこれからも続きます。
<谷川木工芸>
谷川木工芸HP