明日(1/29)の東讃RADIO CLOVERは老舗醤油蔵「かめびし屋」仕込みレポート!.
東かがわ市引田の古い街並みの一角にある老舗の醤油蔵、かめびし屋。江戸時代からおよそ270年もの間、「むしろ麴製法」を守り続けており、去年には、国の登録無形民俗文化財として登録されました。
今回は東かがわ市役所職員の大松美弘さん・岡本好弘さんが醤油の仕込みを体験する機会があり、同行させていただきました!
まずは、「むしろ叩き」の作業から。藁編みの「むしろ」を木の棒で叩いて、余分な大豆や小麦の粉を落とす作業です。
続いて、むしろ部屋に移動し、「盛り込み」という工程。
① 竹を藁で編みつないだ 簀(す)を敷き、その上にむしろを置く。
② 蒸しあがった大豆と、小麦・麹菌をまぶしたものをバケツ3杯、むしろの上に載せる。
③ 小麦の粉をさらに加え大豆にまぶし、均等に広げる。
重たい大豆入りバケツを何十杯も持ち上げ、むしろに広げていくのは、かなりの重労働!体験した市役所のお二人もクタクタでしたが、今後、この貴重な経験を広く情報発信していきたいとのことです。
続いて、かめびし屋の販売コーナーへ。店頭では、2年~20年ものの醤油や、ソイソルト、醤油を使ったチョコレートやおかきなどが販売されています。
むしろ麹製法、長期熟成、東かがわ産原料で醸される、かめびし屋の醤油。テイスティングのコーナーで、3年熟成醤油を味見させていただきました。色がかなり黒い!少しとろみがあります。
口に含むと・・・しょっぱいだけではなく、まろやかで、うまみがきて、ほんのり苦味や甘み、酸味も感じます。深い、深―い味に感動!
かめびしの醤油を未来につなげていくには、むしろの確保や、蔵を守ることなど、課題も多くあると語る岡田社長。「かめびし屋の味を伝えていくには何十年もの忍耐が必要だと思いますが、次に、やりたい!と声を上げてくれる若者に託したい。それまでは、私はここで、ふんばりたいと思うんです」
並大抵ではない努力の結晶といえる かめびし屋の醤油を、ぜひ多くの方に味わっていただきたいものです。
「かめびし屋」
場所:東かがわ市引田2174
詳細・オンラインショップ:http://kamebishi.shop/