6月22日(25日・再)の東讃レディオクローバーは、三木町で300年つづく手作りの味.
三木町池戸にある三原飴店・・・味のある文字で「ぎょうせん飴」と書かれた看板と、明るいグリーンの壁に赤い風船が目印のお店です。
ここで300年続く味を守り続けているのが、ぎょうせん飴づくりを始めて35年、9代目の三原紀子さんです。
三原家に嫁いできたお嫁さんの仕事として、親から子へ、子から孫へと受け継がれてきた飴づくり。今は10代目となるお嫁さんも手伝ってくれているそうです。
2日間かけて仕込むぎょうせん飴、その材料はとてもシンプルで「もち米」「小麦の麦芽」「水」だけです。
1日目に、もち米を炊いてほぐし、小麦の麦芽と水を入れていきます。一晩寝かせて翌朝搾り、その汁を煮詰めてつくります。
私が伺ったのは2日目の朝。すでに釜には搾り汁がぐつぐつと沸騰していました。透明だった搾り汁が乳白色からあめ色に変わっていくまで煮詰める作業。搾ったあとのもち米も飼料として使用しています。
無駄がなく、すべての工程が手作りでこんなにシンプルな材料なのに、あま~いぎょうせん飴になるなんて!本当に不思議です。
放送では、旦那様にその仕組みを説明していただきましたが、甘さの秘密は麦芽!
「アミラーゼという酵素がでんぷんと結びつき糖化することで甘くなります。もち米を使用しているのは日本でもここだけ。色が濃くコクがある味」というお話でした。
取材に伺った日は、出産後のお孫さんのためにぎょうせん飴を買いに来たという常連さんの姿がありました。滋養に富んでいるので、産前産後にぎょうせん飴を食べると調子がいいそうですよ。
そのまま食べてもいいですし、コーヒーや紅茶に入れて、煮物などのお料理にも使用できます。ぜひ一度三木町で300年伝わる伝統の甘味「ぎょうせん飴」を食べてみて下さいね。
【三原飴店】
住所:木田郡三木町池戸3746-2
電話:087-898-1377
営業時間:9時30分~16時30分
定休日:木曜日・日曜日
販売所
・道の駅源平の里 むれ
・トレスタ白山
・栗林庵
・香川大学医学部付属病院コンビニ