STORY 八十八

毎週日曜日9:00~9:15

それぞれの人や文化が持つ多様性。
未来のために今、それぞれの想いを受け入れるやさしさが、求められています。
古来よりうれしさや悲しみ、時にはその人の人生そのものを受け入れてきた四国お遍路には、
過去・現在、そして未来に続いているやさしさがあります。
これは、そのやさしさを探しに行く八十八という名の物語。

STORY 八十八

STORY 八十八

毎週日曜日 9:00~9:15
提供 株式会社アイム

2022年07月31日放送分

「一宮のお大師さん」で体験する癒しの物語。

高松市一宮町。

東西に延びる交通量の多い県道から南に入り、

県立高松南高校に隣接する

住宅地の間の道を進むとある

四国霊場第83番札所 一宮寺。

地元では、「一宮のお大師さん」と親しまれる     (写真協力:一宮寺)

大師堂のあるこちらは、1300年を超える歴史あるお寺です。

                               

今回は「一宮のお大師さん」で体験する癒しの物語。

 

四国霊場第83番札所神毫山大宝院 一宮寺

訪れたこの日、境内の

一番西側にある護摩堂では、月に一度の

護摩供(ごまく)が行われていました。

副住職の加藤 泰弘さんにお話を伺いました。

 

「護摩という真言宗特有の火を焚いて

行う行事ですけれども、

こちら護摩堂は、その護摩を行うためのお堂です。

お堂自体はまだ新しく、2006年に建立されましたので

16年ほどです。

毎月28日と1日に護摩を焚いているのですが、

特に28日は「お不動さま」

不動明王さまの縁日ということで

「護摩供」という形で一般の方もご参拝いただけるような

設えをして、護摩を執り行っております。

ご参加いただいた皆様で、御法楽(ごほうらく)という

お経をあげて、ご自身のお願い事が叶いますようにと

みなさまで祈りを捧げております。」

 

願い事はどのように託すと良いのでしょう?

《加藤副住職》                   (写真協力:一宮寺)

「お寺に護摩木という細長い木のお札が

ございますので、そちらにご自身のお願い事を

お書きいただいて、お申込みいただきましたら

その護摩木を住職が「護摩供」の行事の中で

お不動さまの炎にくべて

「お願い事が叶いますように」と

ご祈祷させて頂いております。」

 

不動明王像を拝顔しながら行われる「護摩供」。

ご住職と副住職が護摩堂に入られる前から

参拝の方々が集まり、護摩木に願いを込めて

筆を取り、静かに時を待ちます。

 

(護摩壇での様子は、音声でご紹介しています)

 

参拝者もともに「般若心経」を唱える中、      (写真協力:一宮寺)

ご住職が護摩壇の炎に護摩木を焚き上げます。

「護摩供」はお不動さまの縁日、28日に行われています。 (写真協力:一宮寺)

この日に合わせて、多くの方がお参りをされるそうです。

《加藤副住職》

「やはり毎月28日というのが決まっておりますので、

この日、ご都合がつかないようであれば

事前に来て護摩木だけをお申込みされるという

そんな方もいらっしゃいます。」

境内を歩いていましたら、「写経」の文字を見つけました。     (写真協力:一宮寺)

一宮寺では「写経」ができるのですか?

《加藤副住職》

「はい。写経体験というかたちで

毎日9時から4時。

行事などでお堂を使う場合は

体験はお休みになるのですけれども

基本的に毎日。午前9じから午後4時という時間で

受付いたしております。」

 

準備物などはありますか?

 

《加藤副住職》

「準備物に関しては、「手ぶらで大丈夫ですよ」と

しております。

準備物は、こちらで全て取り揃えております。」

では、お参りに来てタイミングが合えば        (写真協力:一宮寺)

そのまま、すぐ体験することができるのですか?

《加藤副住職》

「そうです。」

 

写経体験をしたいという方は、

たくさんいらっしゃるのでしょうね。

《加藤副住職》

「若い方もいらっしゃいますし、ご年配の方も

男性女性と幅広い方がいらっしゃっているという

印象を受けます。

お遍路さんに関しては、「次のお寺さんまで行かないと

いけません。」「今日はここまで行くのだ」と

予定などが詰まっている方もいらっしゃるのですが、

例えば「今日は宿もこの辺りで取っていて

時間がある。折角、お堂の中で写経できるのであれば

写経させてください」とおっしゃる方も

いらっしゃいました。」

お遍路さんは忙しくされているからこそ、写経するのは

タイミングが合わないと難しいことですね。

 

《加藤副住職》

「お遍路さんこそ、写経することは

難しいかなと思います。」

 

どのくらいの時間の余裕が必要でしょうか?

 

「個人差はあるのですが、一文字一文字

丁寧にお書き頂くようになります。だいたい1時間は

みておかれた方が良いかと思います。」

定期的に、通われる方もいらっしゃいますか?

《加藤副住職》

「毎月、来てくださっている方もいらっしゃいます。

毎日できるのが良いと、定期的にいらっしゃっている方も

おいでです。

大師堂というお堂の一角を用いて、

写経体験の場所というようにしております。」

 

では、お遍路さんがお参りされたら

般若心経が聞こえてくるような場所ですね。

《加藤副住職》

「お遍路さんは本堂と大師堂で

お経をあげられますので、

タイミングが合えば

たとえば背中から聞こえてくる

お遍路さんの読経を聞きながら

「般若心経」を書写するという

そんなタイミングもあると思います。」

写経体験された方々のご様子は?

 

《加藤副住職》

「スッキリしましたとか、

気分が落ち着きましたと

言ってくださる方が多いですね。」

 

お遍路さんにとっても、「写経」したものは

重要な意味を持つようですね?

 

《加藤副住職》

「みなさんがという訳ではないのですが、

中にはお遍路に出る前に

事前に写経を何巻も書かれて

お寺にご参拝に来られたときに

事前に書き溜められたその「お写経」を

それぞれ本堂・大師堂にご奉納されている方も

いらっしゃいます。

だいたいのお寺さんが「納め札」をいれる箱と

もう一つ「写経」を入れる箱というのがあると思います。

そちらにご自身で書写された「お写経」をご奉納されます。

写経の奉納をもって「お堂でお経を納めました」というように

されています。」

 

「お堂でお経を納めるというのは

お唱えして納めても良いですし、書いて納めても

どちらでも構わないのです。

 

一文字一文字を書写することで                                      

より一層功徳があるというように

言われたりもしております。

もう、手ぶらで来ていただいて大丈夫です。

体験料として500円だけお納め頂くようになります。

写経の手引きもご用意しておりますので、

そちらをご覧いただきながら、こんな風にするのだと

見ていただいて始めて頂いたらと思います。

「写経」というのは色々な方がされているとは

思うのですが、したことがないから

お寺さんでできるのであれは、してみようかなと

そんなお気軽に来ていただければ良いと思います。

「体験」という形で初めて「写経」に触れて

頂いたら良いかと思います。

「写経体験」であったり、「護摩」であったり

もしご興味がある方がいらっしゃいましたら

気軽にお越しいただければと思いますので

よろしくお願いいたします。」

今回は「一宮のお大師さん」で体験する癒しの物でした。。

番組は、radikoでも お聴きいただけます

YouTube配信もスタートしています。

こちらもご覧ください。

 

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