お宝ファイルNO.79 池商店.
琴平町お宝ハンター✨下舞春希です🏃♀️
今回ボスから届いた指令
「金の小槌で叩いてどうぞ♪おいし~い!」
金の小槌で叩いて食べる・・・おいしいもの・・・といえば!
金刀比羅宮のお土産物としても有名な、歴史ある
「加美代飴(かみよあめ)」
かしら!?ということで、
加美代飴を販売している、「五人百姓 池商店」を訪ねました
池商店は、金刀比羅宮の表参道69段目にあります!
お話を伺ったのは、28代目の池龍太郎さんです
古くからこんぴら名物となっていた加美代飴は、
金刀比羅宮境内大門内にある5軒の飴屋さんのみが販売を許されていました
この5軒の飴屋さんの通称が「五人百姓」!!!
池さんも五人百姓の内の一軒。
五人百姓とは、
その昔・・・金刀比羅宮ができる時にお供してきた5件の一家のことで、
現在も金刀比羅宮の神事のお手伝いをしています!
お土産物としてお団子やお饅頭が主流だった当時の日本で、
遠い四国から海を越えて江戸まで持って帰ってもらえるように…という想いから
「飴」を選んで販売し始めたといわれているそうです
そして「加美代飴」は、神の代わりの飴という意味もあるそうで、
当時こんぴら参りをしたくても出来ない人は、
代わりに行ってきた方が持ち帰った飴を、
付いてくる金の小槌で叩いて割ってみんなで食べることで、
「ご利益を分け合った」そうです
このような「五人百姓」や「加美代飴」の歴史を
多くの人に伝えていきたいと語る池さん
そんな池さんが営む池商店は
2021年8月にリニューアルオープンしました
お店の中には、
「五人百姓」や「加美代飴」の歴史を伝えたいという想いが詰まった工夫がいっぱい!
まずこの、天井にかかった綺麗な和傘5本
これは池さんの五人百姓への想いが込められています!
というのも・・・傘は五人百姓の象徴ともいえるもの。
石段365段目の大門を抜けると、
5つの白い大きな傘の下で五人百姓の方々が加美代飴を販売しているんです
様々な絵や写真にも、傘が描かれています!
また、この天井だけは、
リニューアル前のものを残しているそうで、貴重な梁なんだそうです。。。立派。。。
そしてこのロゴマーク。
加美代飴の形の扇形のロゴマークは、四国の形にもなっています
また、飴づくりの様子が店頭で見ることができるようになりました
幼少期の頃からこの飴づくりの様子を見るのが好きだったと語る池さん。
綺麗な飴が型に1つずつ手作業で流されていきます
鍋を吊り下げることで手首が固定されるそうです。
この飴は、温度や配合などが工夫されており、
かなり溶けにくいそう!!!
真夏にボンネットに3日放置しても溶けないそうですよ
また飴を知り尽くした飴屋さんだからこそできる、
おいしい飴スイーツも様々!!!!!
何度来ても楽しいように、季節によってメニューも変更しているそうです
傘や加美代飴のロゴマーク、実際に飴づくりを見られるなど・・・
歴史を知るきっかけになってほしいとの想いからこのようにリニューアルされたんだそう
おそらく100年以上ぶりのリニューアルと話す池さん。
コロナ禍で悲しいニュースが続く中、
老舗である池商店がリニューアルすることで、
少しでも明るいニュースを届けたい!という想いで
決断したんだそう。
池さんの琴平への想い・街の方々への想いが本当に素敵だなと感じました・・・
また、多くの方に歴史を知ってほしいという想いから、
池家に代々残る貴重な資料や本も公開しています!
お店の裏で見たり読んだりすることもできますので、
気になる方は店頭で「本を見たいんです」とお声がけください♪
お宝ファイルNO.79
「愛と歴史が詰まった場所 池商店」