5月31日(再・6/3)の東讃RADIO CLOVERは三木町から、かつて本と子ども達をつないでいた家庭文庫「ぼちぼち文庫」をご紹介します。.
本と子ども達をつなぐ家庭文庫「ぼちぼち文庫」を主宰していた、高重裕子さんに会いに行ってきました。
お庭に大きな3本のメタセコイヤがある高重さんのおうち。1990年から家庭文庫「ぼちぼち文庫」として多くの子ども達に絵本との出会いの場を提供してきました。
家庭文庫とは、自宅と蔵書を開放して、本を貸し出したり読み聞かせ等を行う取り組みで、高重さんは三木町の自宅で30年にわたり「ぼちぼち文庫」を主宰してきました。
現在、活動はしていませんが、地域の小学校で初めて読み聞かせをしたのは高重さんなのです。その活動のきっかけについて教えていただきました。
お祖父様の影響で、本が好きな女の子だった高重さん。結婚し、ご主人の転勤をきっかけに、3人のお子さんとお母様と共に5人で岡山へ移ったのがきっかけでした。
岡山は図書館が充実していて、5人で図書館へ出かけると多くの本を借りることができたので一気に借りては、近所の子どもたちにも声をかけて社宅の玄関を開放していたそうです。講演会で家庭文庫をしている方の話を聞き、これだ!と思った高重さん。香川に帰ってから、自宅の玄関を「ぼちぼち文庫」として開放し、子どもたちを招いていました。
県こども文庫連の一員となり、図書館活動や小学校での読み聞かせなど、子どもと本との出会いをもっと身近にする活動に取り組みます。
親御さんの声やにおい、膝のぬくもりに包まれて、自分の好きな本を読んでくれる。その時間をぜひ作って欲しい。子どものために本を読む時間は「100%子どもに向けられた愛」たくさんの本に触れて生きる力をつけてほしい。本はその力を与えてくれる。と語る高重さん。
子どもたちには、ぜひ素敵な絵本と沢山出会って欲しいと、私も思いました。
高重さんのご自宅に残っていた絵本の中から(左上より)
*ふしぎなナイフ/キャベツくん/もこもこもこ
*たんぽぽ/えぞまつ/ぶたぶたくんのおかいもの
*きんぎょがにげた/みんなうんち
三木町文化交流プラザには5万冊以上の蔵書があるメタライブラリーがあります。
こちらでは、読み聞かせも定期的に行っていますので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?