6月14日(再・17日)の東讃RADIO CLOVERは、東かがわ出身の歌姫・笠置シヅ子の人物像に迫る!.
“ブギの女王”笠置シヅ子。戦前~戦後に日本中を熱狂させた東かがわ市出身の歌姫が、この秋から、NHK 連続テレビ小説「ブギウギ」のヒロインとして描かれることが決まりました。
JR引田駅前には、シヅ子が描かれた大きな看板が!町のみなさんの期待も高まっています!
笠置シヅ子は、一体どんな人物だったのでしょうか?
香川県在住のノンフィクション作家 砂古口早苗さんへのインタビューを通じて、人物像を探ります。
砂古口さんは、「ブギの女王・笠置シヅ子―心ズキズキワクワクああしんど」を2010年に出版。著書はドラマの原案本となりました。
笠置シヅ子(本名 亀井静子)は、大正3年、香川県大川郡相生村生まれ。
父親が生後間もなく亡くなり、母親は相生の実家に戻りますが、乳の出が悪く、近所へ出産の為に大阪から帰省していた女性に貰い乳をしていました。結局、その女性が、赤ちゃんのシヅ子を大阪へ連れて帰り、養女として育てます。
13歳で、宝塚歌劇団のオーディションを受けたシヅ子。歌と踊りは抜群だったのに、身長が低いという理由で不合格に。その後、松竹楽劇部の門をたたき入団、芸能活動をスタートします。
砂古口さんが、松竹時代のエピソードを教えてくださいました。
「松竹入ったら、上には上がいるでしょ。シヅ子は、全部セリフを横で聞いて覚えている。役者が風邪をひいたとき、『私、代役やります!』と。3枚目の役なら任せて!とばかりに、面白い顔になるメイクをして、舞台を駆け回って、お客さんに大うけだったようですよ。」
貪欲に芸に打ち込み、おどけた役を熱演するシヅ子はたちまち評判となります。
この頃、作曲家・服部良一と出会い、ジャズ歌手としてデビューしますが、戦争中は活動の場が減少。地方巡業でしのぐ日々が続きました。
終戦後、シヅ子の芸能活動は再び活発化。昭和23年の東京ブギウギを皮切りに、ジャングルブギ、買い物ブギなどヒット曲を連発!「ブギの女王」としてスターの階段を一気に駆け上がります。
シヅ子は自らの生い立ちについて聞かされないまま成長しました。そのシヅ子に出生の秘密を語り、その後の人生にも大きな影響を与えたのが、東京大学初代総長・南原繁。
南原繁は、シヅ子と同郷の東かがわ市相生出身で、実父の三谷陳平とは幼馴染でした。
人気絶頂の時、南原の方からシヅ子に会いに行き、出生のいきさつや、実父について話をしたことをきっかけに、シヅ子は自分の故郷に対してプライドを持つことができるようになったのだそうです。
どんなに大スターになっても、東かがわ出身だということをしょっちゅう人に話していたというシヅ子。ドラマでどのように描かれるのか、楽しみですね。
【企画展「ウキウキ!ワクワク!笠置シヅ子」】
期間:9月16日(土)~11月19日(日)
場所:東かがわ市歴史民俗資料館(東かがわ市引田1000-4)
「東讃RADIO CLOVER」
放送日時:6月14日(水)12:00~12:15
再放送:6月17日(土)9:45~10:00
FM香川(78.6MHz)にて