9月24日/手島 香川本鷹の色に魅せられて.
香川本鷹などの野菜を栽培する「手島香辛庵」の高橋周平さん。
高橋さんが初めて手島を訪れたのは、11年前。全国の美術大学生が夏休みを利用して島に滞在し、地域の人たちと交流しながら作品制作を行う「HOTサンダルプロジェクト」に参加したことがきっかけでした。
大学院卒業後、アートペイントを手掛ける職人として働いていましたが、当時お世話になった自治会長さんや手島で唯一、香川本鷹を栽培していた高田さんとの交流は続き、いつか手島のような場所でのんびり過ごせたらいいなと思っていたそう。
ところが5年程前、手島らしい風景を作ってきていた世話役の方々が次々と亡くなり、
今まで通りの手島の風景が観られなくなってきていることを耳にします。
誰かにやってもらうのではなく、自分が大好きな風景は自分で作りたいと思い立ち、2021年、移住を決めました。
香川本鷹を栽培して2年目の夏。
今年も真っ赤に染まった実の収穫時期がやってきました。
一般的な唐辛子と比べて大きさは2~3倍、豊かな香りと風味、辛味、うま味があり、日本の唐辛子の中では最高品種と言われています。
高橋さんは乾燥させて、形そのまま出荷することが多いため、見た目の美しさも大切。
現在、1050株ほど植えていて、1株で400~500個の実が付き、熟したら一つ一つ丁寧に手摘みしていく。。。その数なんと50万個!!!今年は12月頃まで収穫予定ですが、暖かい年だと2月頃まで収穫できたこともあるそうです。
美大生時代、高田さんが乾燥させた香川本鷹を初めて見た時、この世にこんな美しいものがあるのか!と感動したそう。
あの時、感動した風景を今は自分で作っていく。
作品づくりにも、この経験を活かしていきたいと力強く語ってくれました。
高橋さんが育てた香川本鷹は、丸亀市通町のセレクトショップ「OIKAZE」で購入できます。
手島香辛庵の情報は、 手島香辛庵のインスタグラム をご覧ください。
手島の情報は まるがめ せとうち 島旅ノート をご覧ください。
☆手島へのアクセス情報☆
丸亀港から備讃フェリーのフェリーもしくは旅客船にて。
時刻表など詳しくは 備讃フェリーのホームページ をご覧ください。
この番組は一週間の間、 radiko でもお聞きいただけます。