12月13日(再・16日)の放送は東かがわ市から、ハマチ養殖発祥の地・安戸池の「スマート牡蠣養殖事業」をご紹介!.
東かがわ市引田にある安戸池。広さは約27ha、海水が入ってくる「潟湖(せきこ)」です。
昭和3年に野網和三郎がハマチ養殖を世界で初めて成功させたこの場所で、今、牡蠣の実験養殖が行われています!
「高齢で足が悪くなった漁師さんの仕事がない」という課題を解決しようというのが出発点。漁業関係者・行政・大学・水産ベンチャー企業、大手通信会社などが参加し、この秋から試験養殖が始まりました。
今回採用されている「シングルシード」という養殖方法を実際に見せていただきました。
安戸池の水面に、連結された黒いカゴが浮かんでいます。
カゴの中身を見てみると・・・コロコロっとした牡蠣が!!
2~3cmだった稚貝が、2か月弱で9cmほどにまで成長したとのこと。
週2回、カゴをひっくり返し外気に当て潮の干満のような状態を作りだすことで、より美味しくなるのだそうです。
牡蠣をバラバラな状態でカゴに入れて育てることで、従来の牡蠣いかだ吊り下げ方式のような力仕事は不要になりました。
さらに、フジツボなどの付着物がつきにくい、カゴをひっくり返す際、貝の端が欠けて成形され、実太りが良くなるなど、多くのメリットもあります。
今回の実験養殖の大きな特徴は、「IoT技術」の導入。
水中に設置したセンサーで水温・水質を計測。20分毎にスマホにデータが送られてきます。このデータを分析することで、誰でも戦略的に牡蠣を育てる指標とすることができるようになります。
生育はとても順調で、2月頃には出荷できる目安の70~80グラムに成長するのではと予想されています。
試験養殖は今年度末まで、平行してPR戦略を具体化し、条件が整い次第販売を始めたいということです。
「東かがわ市スマート牡蠣養殖事業」
https://www.higashikagawa.jp/material/files/group/5/boshujigyo2.pdf