1月31日(再・2/3日)の放送は東かがわ市から、白下糖の伝統製法を継承した若き農業家をご紹介。.
東かがわ市やさぬき市では古くからサトウキビの生産が盛んで、白下糖は家庭や地域ごとに作られていました。
江戸時代から続く伝統製法を引き継ぎ、白下糖作りに奮闘している砂川拓也さん。本業は、米・ブロッコリー・サトウキビなどの生産者です。(写真中央が砂川さんです)
砂川さんは、育てたサトウキビを、さぬき市津田町で白下糖を製造していた山田さん一家に納めていました。山田さんが体調を崩し後継者問題に直面していると聞き、「僕が引継ぎます」と手を挙げたところ、山田さんも了承してくださったとのこと。
冬場の製造シーズンに山田さんの製糖所に通い、早朝から夕方まで連日の作業で製法を学びました。桶や釜など道具一式も引継ぎ、自宅近くの倉庫を製糖所にして製造を開始。この冬が2年目の作業となります。
製糖所の空間いっぱいに広がる、香ばしく甘い香り。
奥の方には、直径1メートルぐらいの大きな釜が3つ。
右端が「あら窯」。サトウキビを絞った最初の汁を約1時間煮詰めます。
「すまし桶」に一旦あら汁を入れ1時間ぐらい放置し、汁がアクの部分と分離するのを待ち、澄ました汁を2番目の「中釜」へ。
最後に、左端にある「仕上げ釜」に移し、トータルで1時間半から2時間ほど煮詰めていきます。
バーナーの火を止め、熱々でとろみのついた状態の白下糖を急いで混ぜ、仕上げ釜から素焼きの甕に静かに移し替え。すぐに固くなるため、時間との勝負です。
冷やし甕で熱を取り、一斗缶に移し、1時間ほどすると結晶化して完成!
できたての白下糖を味見してみると・・・
上品な甘さが口いっぱいに広がり、あとから濃い目のコクが追いかけてきます!
砂川さんお勧めの食べ方は、餅との組み合わせ。つけてから焼いても、砂糖醤油にしても美味!
製造したほとんどは山田さんの時代からの取引先に煎餅の材料として納品されます。
一般向けには、3月上旬開催の湊川さくらまつりにて、スイーツのキッチンカーで販売予定があるとのこと。
砂川さんは「山田さんから受け継いだ伝統製法は奥深いです。日々技術を磨き、次の世代にも引き継いでいきたいです」と語って下さいました。
砂川農園
TEL:090-4977-1554