5月12日/与島 海の安全を守る、瀬戸内海で最も古い灯台.
瀬戸大橋のほぼ真ん中にある与島。
橋が架かる坂出市の3つの島(与島・岩黒島・櫃石島)で、唯一、一般車両が降りることができる島です。
与島パーキングエリアに車を停め、遊歩道を20分程歩き、島の南端へ。
新緑モリモリの小さな島から、ひょっこり頭をのぞかせる真っ白な灯台が「鍋島灯台」です。
灯台のある「鍋島」は、昔は孤立した島で、昭和47年に陸続きになりました。
明治から昭和40年までは、灯台の保守・管理をする「灯台守」の方が島に住んでおり、伝馬船で与島に渡り、水や食料を運んだり、洗濯したりしていたそうです。
現在、鍋島灯台を管理されている高松海上保安部交通課の間賀さんに案内していただきました。
鍋島の西側海域は複雑で狭い海域であり、夜間航行が困難であることから灯台が設置されることに。
日本の灯台の父と呼ばれるイギリス人技師 リチャード・ヘンリー・ブラントンの設計・監督により、明治5年11月15日に設置点灯されました。(当初、丸亀市の広島や牛島に設置される予定でしたが、ブラントンが調査したところ、鍋島が最も適していると判断したという経緯もあります。)
建設当時の鍋島灯台は、その灯火を見た船舶は最寄りの停泊地に泊まり、夜明けを待って通行するという「船舶の停泊信号」の目印になる珍しい使われ方をしていたそうです。
明治期に建設された灯台は120基におよび、現在も現役で活躍している灯台は64基。
その一つである「鍋島灯台」は、点灯150周年の2022年に、国の重要文化財に指定されました。
2021年からは、一般の方に広く海上保安業務への理解を深めていただくため、鍋島への立ち入りと外観の見学が自由に出来るようになりましたが、灯台内部は非公開となっています。
近々、内部が見られる機会があります!!
5/19(日)与島パーキングエリアで「せとうち島旅フェス2024」が開催されることに伴い、「鍋島灯台」の一般開放が行われます。
鍋島灯台一般開放 5/19(日)10:00~14:00
お越しいただいた方には、坂出市在住の画家 山口一郎氏デザインの鍋島灯台缶バッジがプレゼントされます。
詳しくは、 坂出市観光協会のインスタグラム をご覧ください。
☆与島アクセス情報☆
自家用車は、瀬戸中央自動車道 与島パーキングエリア
与島PAは上下線一体型のパーキングエリアのため、折り返し走行(Uターン)が可能です。
路線バスは、JR坂出駅から琴讃バス「瀬戸大橋線」にて。
与島の観光情報は 坂出市観光協会ホームページ をご覧ください。