9月25日(再・28日)はさぬき市から、10月6日(日)寒川町にオープンする「細川林谷記念館」をご紹介しました。.
細川林谷と同じさぬき市寒川町生まれの「さぬき市文化財保護協会 寒川支部」細川信晃さんと、さぬき市生涯学習課の鶴身さんに詳しく林谷のことをご紹介いただきました。番組ではご紹介しきれないほどの林谷の人柄や生き様について教えていただきましたよ〜!
「細川林谷記念館」は、江戸時代後期の1782年にさぬき市石田村で生まれた篆刻家 細川林谷を顕彰し、またさぬき市民のみなさんに芸術文化に触れてもらう拠点として、さぬき市寒川庁舎の西側に10月6日オープン。シックな黒い建物の周りには林谷が好んでいた竹と石があしらわれています。
幼い頃より讃岐の篆刻家 阿部良山に弟子入りし、篆刻、絵画、漢詩を学んだ後、全国に旅に出て、30半ばで江戸に拠点を置いて活動した林谷。その腕前は江戸で1、2を争うものだったそう。展示室には彼の篆刻が押された掛け軸や巻物、旅の際に書いた日記のようなものも展示されます。
篆刻とは、木や石等に印を彫ることで、印は主に書道や絵画などの書画作品に押されるもの。書道としての美しさや筆使いがその中に残るものほど良く、中国では文人となる人が極めなくてはならないといわれている4つの芸のうちのひとつでもありました。
林谷の篆刻はとくに美しく、その小さなスペースに彼のいきざまや人格が表現されていると言われています。
とくに自然の中で漢詩を詠むのが好きだったという林谷。掛け軸には竹や梅などの絵を描き、そこにいくつかの漢詩を寄せて篆刻を押したものがたくさん。大好きな竹について詠んだ漢詩からは、富と名誉を求めず、静かに竹に囲まれる時間が好きだったであろう彼の人柄を知ることができます。
また「旅する文人」としても有名だった細川林谷。日本各地の観光地を訪れて描いた掛け軸もたくさん展示されています。中には自分自身を赤い衣を着た人物として描いているものもあり、とてもユニーク!
篆刻や漢詩など、ちょっぴり難しいモチーフがたくさん並びますが、ひとつひとつ読み解けば、さぬき市の偉人 細川林谷の生き様を楽しむことができます。
■細川林谷記念館 ※2024年10月6日(日)開館
場所/香川県さぬき市寒川町石田東甲931
開館時間/9:00~17:00
休館日/毎週月曜・12月29日~1月3日
お問い合わせ先/0879-43ー0655
公式サイト http://ew.sanuki.ne.jp/tenjikan/
■さぬき市からのお知らせ!■
11月4日(月・振替休日)に「第21回さぬき市へんろ88ウォーク」を開催!現在参加者募集です。今年も大窪寺を目指す3つのコースを設定。体力に合わせて参加でき、途中で色々な接待でおもてなしを楽しんだり、遍路文化を楽しめます。
詳しくはこちらをご覧ください。(さぬき市ホームページ)