10月13日/牛島 豊かな湧き水で作られるお米.
牛島で唯一、お米づくりをしている横山仁さんを訪ねました。
高校卒業後、就職のため島外へ。25歳の時にUターンし、みかん栽培とお米作り、そして、島で暮らすためには出来ることは何でもやらないと!と、やったこともない漁業を独学で始めたそうです。
現在は、半農半漁。海へ山へ畑へ田んぼへ。忙しい日々を過ごしています。
港のある里浦地区から島の反対側にある小浦地区へ。5分ほど歩くと昔ながらの田園風景が見えてきました。
牛島には2つの山「牛頭山」と「東山」があり、小浦地区はその間にあります。
盆地のため秋になると寒暖差が大きくなり、収穫直前にググっと美味しくなるのだとか。
また横山さん曰く、海がすぐ近くにあるため潮風に乗ってか湧き水を通じてかミネラルが豊富に含まれているのでは?とのこと。収穫量は限られますが、一度、牛島のお米を食べた人は絶賛し、毎年、注文が入るのだそう。
こちらは、お米の美味しさを生み出すひとつ「田んぼの横のため池」
ため池といっても雨の水を溜めるというよりは、地下から湧き出る水を溜めておく場所とのこと。
夏場、毎朝、池が空っぽになるまで田んぼに水を入れても、夕方には池の水が回復しているのだとか。
この夏の猛暑でどうなることかと思いましたが、水は一日も枯れることはなかったそう。
牛島の田んぼには、この石垣のため池がセットになって並んでいます。
ため池を覗くとメダカがいっぱい泳いでいる!!
ここ何年も農薬は使っていないため、田んぼの中をメダカやドジョウが元気に泳いでいます。
生き物にとっても楽園の島ですね。
今は池の水はポンプで吸い上げていますが、機械がなかった昔は手作業で。
この石の支柱の穴に竹を入れ、両端に桶を置いて「てこの原理」で何回も水を汲んでいく。。。気が遠くなりそうです。
機械化されたといっても、今は、ほぼ一人で苗づくりから稲刈りまでおこなっている横山さん。年々、大変さが増していますが体が元気なうちはお米を作りたい。島の景観を守りたいし、なにより自分で作った新米が美味いんや!と満面の笑み。ご自身が獲ってきた秋サワラと新米を食べるのが毎年の秋の楽しみです。
今年は秋のデザートが増えるかな。。。と案内されたのは、ご自宅の目の前。
なんだか南国のような木が。
バナナー?!
知人にもらったバナナの苗を2つ植えてみたら、すくすく育ち今や高さ4~5mほどに。
昨年も花が咲き、実をつけましたがタイミングが遅かったのか熟すことなく食べられず。。。
今年はめちゃくちゃ良い感じ。11月には食べられるかな♪と大切に、楽しみに見守っています。
牛島の情報は まるがめ せとうち 島旅ノート をご覧ください。
☆牛島へのアクセス情報☆
丸亀港から本島汽船の旅客船「にじまる」にて、約15分。
時刻表など詳しくは 本島汽船のホームページ をご覧ください。
丸亀市では、今年度から、毎月20日を「航路運賃無料デー」とし、
本島~丸亀航路、丸亀~広島航路、児島~本島航路の3航路全てで、旅客運賃が無料となっています。
今月20日は日曜日ということもあり、大変、多くの方のご利用が予想されます。
定員に達した場合は、ご希望の便に乗船できない場合がありますので、あらかじめ、時間に余裕をもって港へお越し下さい。
そして、牛島には飲食店も自動販売機もありません。食べ物、飲み物はしっかり持っていきましょう。そして、ごみは自身で持ち帰るなど、島民の方のご迷惑にならないように、出会った時は、笑顔で挨拶を!マナーを守って島時間をお楽しみください。
この番組は一週間の間、 radiko でもお聞きいただけます。
また、AuDee では、過去の放送をアーカイブしています。
あなたの島旅のお供に。。。