お宝ファイルNO.157 お遍路さんも親子連れも、みんな笑顔に 金倉寺.
善通寺市お宝ハンター 岡 加依子です😎✨
謎ボスからの指令(ヒント)
【金の倉のお寺で新年のご挨拶を】
善通寺市金蔵寺町にある「四国八十八ヶ所霊場 第76番札所 金倉寺」
地名とお寺の漢字が違うけど、どちらも「こんぞうじ」
元々、この辺りの地区は「金倉郷(かなくらごう)」と呼ばれており、その地名から付けられたとのこと。
江戸時代にはお寺も「金倉」「金蔵」どちらも使っていたという記録があるそうです。
ちなみに、お隣の丸亀市には金倉町(かなくらちょう)があります
副住職の村上哲済さんにご案内いただきました
金倉寺ができた西暦774年は弘法大師様ご誕生の年。ということは、金倉寺も約1250年の歴史があるのですね。
最初にお寺を建立した和気道善さんの孫 広雄、後に智証大師となられる円珍さんがお生まれになったお寺です。
天台宗は山中で修行をされるため、山伏の姿をされている智証大師様。
比叡山延暦寺に天台宗を開かれた最澄の跡を承け、開創まもない天台宗の基礎を固められた「天台三聖」のお一人。
とってもスゴい方なんです!!!!
こちらは「大師堂」。
一般的に「大師堂」といえば弘法大師様をお祭りするところですが、金倉寺では智証大師様、智証大師様のお師匠 伝教大師様、弘法大師様など5人のお大師様が祀られています。
大師堂では、七五三のお祝いも行われています。
智証大師様、弘法大師様と繋がっている縄を手に持ってご縁結びをする。
偉大なお大師様を2人も輩出した善通寺の地で育つ子供たちに、ご加護をもらえますようにと御祈祷されます。
晴れ着姿の子供たちで境内はとっても華やかに
お遍路さんも子供たちにおめでとうとお声がけし交流されるなど、他の四国霊場ではあまり見られない光景があるのも金倉寺ならではですね。
千歳飴と絵馬には、子供時代の智証大師様、弘法大師様が描かれています
そして、地元の人から「おかるてんさん」の愛称で親しまれている訶利帝母(かりていも)様
鬼子母神(きしもじん)とも呼ばれ、子授けや安産、また子供や女性の守神として古くから信仰されています。
金倉寺と訶利帝母様のご縁は古く、西暦818年、境内で遊んでいた当時5歳だった智証大師様(広雄)の前に突然、女神が現れ、「あなたが将来、お坊さんになって修行をするならお守りしましょう」と仰ったそう。
このお話は、日本で初めて訶利帝母様が出現したお寺として記録されています。
訶利帝母様は右手に柘榴(ざくろ)の実を持っていることから、柘榴は象徴的存在。
金倉寺の境内にも数本、柘榴の木があります。数個だけ実が残っていました!
訶利帝堂をぐるっと囲むようにあるのは。。。
柘榴の実の絵馬。
金倉寺では、子授け祈願、安産祈願、初まいり、七五三などお子さんにまつわる御祈祷をされています。
おかるてんさんのご縁日である毎月16日に、子授け祈願が行われています。(ご縁日以外のご都合が良い日でもご対応いただけます)
こちらは、生まれてきたお子さんの似顔絵を描く絵馬。
一つ一つ違う表情です
安産祈願は、お産の軽い犬にあやかって妊娠5ヶ月目の最初の戌の日に行うのが良いとされています。
次の戌の日(12日に一度巡ってくる)は、放送日の次の日 1/5(日)!!
お正月、日曜日ということで多くのご予約をいただいているとのこと。
もちろん、戌の日以外にも安産祈願は行われています。
門前の道は、旧国道11号。高松から松山への街道ということで昔は賑わっていたそう。
境内からずーっとまっすぐに続く道が、遍路道。
以前、歩き遍路をした副住職は、「自分のお寺ということもありますが、遠くからお寺の山門が見えた時、迎え入れてくれているような気がして最後の道はワクワクしながら歩きました。」とのこと。
取材に行ったこの日もバックパックを背負った外国人のお遍路さんが遍路道を歩いて来られていました
副住職に見せたいものがあると言われ行ってみると。。。なっ?!ハート??!!
何の木かは不明で、ハートの形にくり抜いた訳ではなく、元々自然にこういう形になっていたそう。
1年ほど前のある日、参拝客の方がSNSにこのハートの木をアップしていることを知り、実際に見にきてみると「あ、ホントだ」となったそう
今は前定仕立てでくっきりはっきりのハート 映え映えです
朝早い時間に取材に行ったのもありますが、空気が澄んでいて、心もすっきりリセットされるような感覚がありました。
副住職「お寺は日常と少し離れた感じがありますね。境内だと電線も見えず、空がとっても広く見えます。」
初詣に、お子さまのご祈願に、ご参拝ください。
四国八十八ヶ所霊場第76番札所 金倉寺
住所:善通寺市金蔵寺町1160
参拝時間:7:00~17:00
駐車場:あり 二輪車無料 普通車200円 マイクロバス300円 大型バス500円
電話:0877-62-0845
詳細・お問い合わせは 金倉寺ホームページ をご覧ください。