荻原 努(おぎはら つとむ) TOKYO FM 営業局営業推進部 CMルーム長: |
---|
2014年(株)エフエム東京入社。専門職としてラジオCM制作に従事。 コピーライター/ディレクター。 近年、ダンロップ、ソニー損保、ホクトなどのCM制作を担当。 ACCシルバー・ブロンズ、JAA・消費者のためになった広告コンクールJAA賞、日本民間放送連盟賞優秀賞などを受賞。 |
今回も、皆様からさまざまなアイデアが集まりました。
最優秀賞のしん治歯科「シンデレラ」篇は、「シンデレラが落とした、このマウスピース」というセリフに意表を突かれました。シンデレラと、マウスピース。その意外性が新しく、面白かったです。既存の物語を利用するCMは数多くありますが、シンデレラであることの意味がしっかりとあり、その上で発想を楽しんでいる様子が感じられました。訴求点をしっかりと伝え、全体的な構成も考えられている。多くの点で質が高く、最優秀賞として選出致しました。
優秀賞の株式会社まんでがん「抱きしめたい」篇は、逆に、シンプルであることが光った作品でした。「抱きしめたい」、「引き締めたい」。そんな呼応する言葉選びがとてもわかりやすく商品の良さを伝えました。一点突破のアイデアに切れ味がありました。
20秒という時間の中でも、物語はできます。ただ、その短い時間の中だからこそ、ひとつひとつのセリフやコピーが、思いや状況、ユーモアを伝える大切な役割を担っています。今回は、そんな「短いセリフや言葉」の中にキラリと光るアイデアのあった作品が多かったように思います。
日常生活においても、何気ない一言が面白かったり、妙に重くのしかかったり、多くのことを語っていたり…そんな言葉や記憶が発想の種になったり、共感を誘ったりします。
今回のCM審査を通じて、ひとつの些細なことから多くのこと見たり、感じ取ることの大切さを改めて思い知らされた気がします。
応募者の皆様の記憶や経験から試行錯誤して生み出されたすべてのアイデアは決して無駄にはならず、次なるアイデアに生かされると思います。
発想を存分に楽しんだ方にも、苦しんだ末、その発想に辿りついた方にも、心からの「おつかれさまでした」をお贈り致します。
じいゃ: | シンデレラが落とした、このマウスピース。 国中から合うものをお調べ致します。 |
---|---|
王子: | じいゃ、それには及ばない。 すべての娘に作ってやり、最高の妃をもらうぞ。 |
じいゃ: | お、王子・・・ |
NA: | AIシステムでお手軽なマウスピース矯正「しん治歯科」 |
NA: | 天才プログラミング少年現る!! |
---|---|
SE: | (シャッター音)カシャカシャ |
少年: | 今後の夢はワクワクするゲームを… |
記者: | ゲームするのは禁止では? |
少年: | 創ることです!! |
記者: | おぉぉぉぉ!!!! |
少年: | 創るなら・・ 「セーフ」ですよね? 未来は僕たちが作るんだ!! |
NA: | クリエィティブを香川から。 高松市常磐街 エンジニアファクトリー。 |
SE: | オフィスの様 |
---|---|
部長: | すまないが、この書類のコピー1枚、頼むよ。 |
女性: | はい。部長。1枚ですね。 |
部長: | あー、ちなみに私は、2枚目だけどね。ニッ。(キラッみたいな効果音) |
女性: | アハ・・ハハ・・アハハ●△□、、(忖度した愛想笑い) |
NA: | 不自然なあなたの笑いに、自然の力でリラックスを。 柿茶のアンテナショップカフェ「かきのは」へお越しください。 |
SE: | ざぱーん! |
---|---|
魔人: | そなたの願いを一つだけ叶えよう。 |
女性: | 美肌の湯につかって、 岩盤浴入って、 カラダもみほぐして、 おいしいご飯食べて 一日中ぽかぽかしたい!! |
魔人: | ひ!と!つ!だ!けー!! |
NA: | あなたの願いをひとつに 高松ぽかぽか温泉 |
SE: | (衝撃演出の効果音) |
---|---|
NA: | 衝撃の瞬間をマイクは捉えた。 |
女性: | あ~! |
男性: | う~! |
女性: | あ~!? |
男性: | う~!? |
(同時に) | |
男性: 女性: |
あ ま~~~い!! う ま~~~い!! |
NA: | 甘いと美味いが口の中で同時に広がる衝撃。 皮まで食べられる さぬきドリームバナナ。 |
(同時に) | |
男性: 女性: |
あ ま~~~い!! う ま~~~い!! |
(BGM:ポップでコミカルであたたかい音楽) | |
おばあちゃん: | あんた先々週きてた電気屋さん? |
ベンリーさん: | はいそうです。(シャキッと素早く) |
おばあちゃん: | でも、先週は植木屋さんだったね~? |
ベンリーさん: | はいそうです。(シャキッと素早く) |
おばあちゃん: | 今日は何屋で、明日は何屋できてくれるの? |
ベンリーさん: | 何屋でも…。(ちょっと困った感じで) |
NA: | 困ったの数だけ、呼んでください。 四国電力の便利屋さん「ベンリーよんでん」 |
(作文を読む) | |
男の子(さとる): | ぼくの新しい家がたちました。木の香りがします。 リビングで、いつもたくさんおしゃべりをします。 お父さんが、この家はさとるの子供の代まで住める立派な家だぞと言っていました。 ぼくには、よくわからないけど、すごいことだけはわかりました。 |
NA: | 五感に触れる家づくり。和(なごみ)住宅 |